10/02/28 俺が望むこと

今日も深山と一日ラブラブした。
とても幸せだった。
深山と何もせずにだらだらするの、幸せ。
深山一人占め、最高。

一緒にカレーを作った。
大鍋に大量に作った。
一緒に材料切るのすら楽しい。
もう末期だな。
来週は山に行こうって話をした。
今回は山小屋泊まりの一泊。
一泊とか、やばい心臓に悪い。
深山と朝から晩まで一緒。
想像すると興奮してしまうので控えた。

深山が、君は何か望みはないのかと聞いてきた。
俺はいつもなんでも言ってしまっている。
あれがしたい、こうしてほしいと伝えている。
でも、君は時々何かを悩んでは抱え込んでしまう。
包み隠さず、言ってほしい。
そう言われたから、少し考えて言ってしまった。

これは、俺の望みで、我がままだ。もちろん叶えなくてもいいんだ。それで、聞けなくても、別に気にしなくていいんだ。ただ、聞いてくれるだけでいい。本当に気にしなくていい。
なんでもいい、言ってくれ。
じゃあ、ワガママ言うぞ。いいか。聞けなくても気にしなくていいんだからな。
分かった。かなえられないかもしれないが、言ってくれ。
じゃあ、俺を、一番好きになって。深山の好きは、きっと家族と同じように好きなんだと思う。でも、聡さんよりも、千秋ちゃんよりも、他の誰よりも、俺のことを好きになって。俺のこと、一番にして。俺の一番は深山だから、深山の一番も俺がいい。

深山は目を丸くしていた。
不思議そうだった。

君の一番は、僕なのか?家族よりも、友達よりも?この前言われた、告白されたという女の子よりも?
今更何言ってんだ、この馬鹿!

殴った。
相変わらず鈍感大馬鹿野郎。
何度殴っても殴り足りない。

お前のコイビトなんだから、俺の一番は、お前なんだよ。

深山は固まっていた。
そしてしばらくしてから、頷いた。

分かった。少し考えさせてくれ。でも、ありがとう。嬉しい、すごくうれしい。

そして何度も頷いていた。
正直納得いかない答えだったが、まあ深山だからしょうがない。
俺の一番が深山ってことだけでも伝わっただけ上等だ。
ていうか告白断ったっていってんのに、なんで横井さんが出てくるんだよ。

よし、考えてくれ。じゃあ、後もう一個お願い。
なんだ?
キスしたい。

深山は赤くなったが、拒まなかった。
本当は深山がしたいって言うまで我慢しようと思ったけど、出来なかった。
自制心がないな、俺。

久々のキスは、やっぱりドキドキした。


10/03/01 いい一日

昆布巻きと卯の花とひじきと筑前煮。
レシピを見て、純和風お弁当。
よく考えれば肉が足りない。
もっとがっつり肉を入れるべきだった。

ようやくジョギングも調子取り戻してきた。
体が軽い。
何度も中断して、何度もやり直して。
本当に俺、へたれ。
まあ、いいか。
何度も何度も、頑張ろう。
まだ俺、若いんだし。

今日は柴村に頑張って話しかけた。
柴村も、ぎこちなく返してくれた。
少し話したいって言ったら、ついてきてくれた。
学食でジュース飲みながら、無言になった。

謝った方がいいのかな、て思ったけど、なんかそれ違う。
俺は、横井さんの気持ちを確かに台無しにした。
でもそれは柴村に謝ることなんだろうか。
それは、なんか違う。
どうすればいいんだろう。

しばらく、黙って向かい合ってコーヒー牛乳飲んでた。
そしたら柴村からごめん、って言った。

え。
ごめん、悪かった。大人げなかった。
なんだよ。
いや、なんかもうお前の捨てられた犬のような目に耐えられない。
俺、そんな目してない。
いや、なんかさ。
してない。
いや、分かった。悪かった。俺が悪かった。ごめん、本当にガキみたいな態度とって。
えっと、いや、その。

柴村がいつもの調子で謝ってくれるから、俺も、ちょっと迷って、正直に気持ちを伝えた。

俺、柴村と友達でいたい。俺、無神経で馬鹿で人の心分からなくて自分のことでいっぱいいっぱいだから、お前にも嫌な思いとかいっぱいさせてると思うけど、でも、出来れば友達でいたい。お前と、横井さんと、八代さんと、これからも一緒に料理作ったりしたい。お前が、俺のこと嫌いでもう、話したくないっていうなら仕方ないけど、でも。えっと。

柴村がため息をついた。

頼むからここで泣くなよ。いいな、泣くなよ。やめてくれよ。友達やめるぞ。

柴村はやっぱり、すっごいいい奴だ。
だから、俺は泣きそうだったのを必死でこらえた。

泣かないから、友達でいてくれ。
なんか、恥ずかしいな。小学生か、俺ら。

そう言って、柴村は笑った。
放課後、バイトを皆で行った。
皆に飲み物奢った。
店長さんもにこにこしてた。

いい一日だった。
柴村は、横井さんが好きなのかな。
どうなるにしろ、横井さんも柴村も、二人にとっていい未来が待っていますように。

今日は、本当にいい一日だった。


10/03/02 深山の話

今日は柴村とお昼食べたり、横井さんとまたお菓子作りをしようって約束したり、サンドイッチがぐっちゃぐちゃになったりした。
それで、バイトから上がったら、おっさんがいた。
コート着て、寒そうに待ってた。
やっぱり顔とスタイルだけはいいおっさんだ。

どんだけ暇なんですか、あんた。
忙しんだよ、俺、ものすごく。だけどかわいい美晴のためならこれくらいやるさ。
今度は何言いに来たんですが、この甥馬鹿親父。
随分強くなったなあ。最初はあんなにめそめそしてたのに。
帰れ。
寒い中待ってたのに。
そんな寒いなら今度からは店の中で待っててください。居心地悪いかもしれないけど、待ち伏せされるよりマシです。

そう言ったら、聡さんがびっくりした顔した。
そしてにっこりと笑った。
笑った顔は、ちょっとだけ深山と似ていてムカつく。

君はいい子だねえ。
あんたみたいな怪しいのが店の前で張ってたら変な噂立ちそうで嫌です。
そんなツンツンしないでくれよ。今日は別に意地悪しに来たわけじゃないから。
今まではやっぱり意地悪しにきてたんですね。
まあね。大事な大事な美晴のことだしね。でも、その美晴に嫌われちゃってさ。君に意地悪するなって釘さされちゃった。あの美晴が俺に逆らうなんてねえ。叔父さんは悲しくて胸が痛くて張り裂けそうだよ。

何言ってるんだかよく分からなかった。
聡さんは軽く肩をすくめて、困ったように笑っていた。

てことで、嫌われた叔父さんは去るよ。美晴のこと、頼むね。あの子、変な子だから。
確かに深山は変だけど、あんたほどじゃない。

そしたら聡さんは楽しそうに笑いながら、深山の話をした。

千秋にちょっと聞いたかもしれないけど、美晴はかなり放置プレイで育てられてね。勿論兄さんも義姉さんも家族みんな、あの子を愛してるよ。でもばあさんは長男で後継ぎである冬磁を可愛がって、兄さんは忙しくて、義姉さんは体の弱かった千秋にかかりきり。俺も遊びたい盛りで甥っこなんてそんな興味なかったし、あの子は一人だった。またあの子もとても頭よくって聞きわけよくって本当にいい子だからね!その状況に何も言わないでね、不満もなくワガママも言わず、大人しくすくすくといい子に育っていたんだ。

それでね、小学校5年ぐらいだったかな。あの子虫垂炎になったんだよ。随分我慢してたみたいでね、ひどいことになっていた。美晴はね、一人で保険証持って、お小遣い持って、タクシー乗って、病院に行ったよ。そのまま即入院。病院から電話がかかってきて驚いたよ。誰も気づかなかったんだ。あの子が病気だったなんてね。それに、あの子は誰にも何も言わなかった。どうして、誰かに言わなかったんだって聞いたら、言うほどのものではなかった、自分ひとりで解決できることだったから、って言うんだよ。小学生が。即時入院するほどの痛みをね。

聡さんがぺらぺらとしゃべるのを、ただじっと見ていた。
なんとも言えなかった。
とても深山らしい話だ、とは思った。

そこで皆ようやく気付いたんだよ。あの子情緒的な面での成長が、おかしいってね。他の面でも全てそうなんだ。怒らないし、泣かないし、人とケンカもしない。いじめられてもその原因を考えて仕方ないと言ってしまうような子だよ。感情の振り幅が驚くほど少ない。誰にも甘えない。誰も嫌わない。誰のことも、特別とは思わない。誰も、結局好きじゃない。もっと早く気付くべきだったんだよ。子供のくせにワガママ一つ言わない子なんて、おかしいってね。ガキなんてワガママ言って当然なんだ。
それで、ようやく皆美晴を見始めたんだけど、もう遅くってね。美晴は両親を嫌っている訳じゃない。でも甘える対象ではない。兄や妹も一緒だ。好きではあるんだけど、本音をさらけ出す相手じゃなかった。それで俺におはちが回ってきてね。美晴と遊ぶようになったんだ。

半分以上、趣味で楽しかったけどね、と言って聡さんは笑った。

君には、甘えられてるかな。あの子は、君にはワガママが言えるだろうか。君が嫌になるぐらい、あの子がワガママだといいんだけど。
深山は、俺にもワガママ言いません。でも、言ってほしいと思います。
そうか、なら、あの子を頼んだよ。あの子はとても変な子だから一緒にいるのは疲れるだろうけど、俺からあの子を取り上げたんだから責任は取るように。

でも、ふるなら俺が引き取るよ、ってそう言って、聡さんは帰っていった。
バイト帰りの長い話で、疲れた。

それで、なんかすごく、深山に会いたくなった。


10/03/03 愛しい

横井さんと柴村が仲良く話してるとほっとする。
これって、罪悪感から逃れたいからなのかな。
俺の身勝手かな。
でも、二人とも幸せだといいなって思う。
これも、身勝手かな。

横井さんが手作りのケーキをくれた。
やっぱりすっごくおいしくて、感動した。
にこにこと笑う横井さんは、どこまでも天使だと思う。
本当に大好きだ。
これも俺の身勝手かもしれないけれど、優しくしたい、笑っていてほしい、ずっと友達でいたい。

今日は深山を家に呼び出した。
深山の家に行こうかとも思ったが、やっぱりあのおっさんがいるのは嫌だ。
なんか、深山に色々言いたかったんだけど、何も言えなくなった。
何言ったらいいか、分からなかった。
胸の中に石がいっぱいつまって、中々吐き出せない感じ。

どうしたんだ?
深山は、お父さんとお母さん好き?
好きだ。
俺のことは好き?
好きだ。
俺も好き。
ありがとう。

深山はとても優しく笑った。
でも、深山の好きは、俺の好きとは違う。
それがとても悲しい。
なんで、好きはいっぱいあるんだろう。
一つだけだったらいいのに。
でも、俺はやっぱり深山が好きだ。

深山、俺にはなんでも言っていいからな。
なんでも?
そう、ワガママ言え。ものっそい言え。俺が困るぐらい言え。
と、言われても困るな。
困るな。
困るよ。
お前が困るな。
すまない。

そしたら、深山が噴き出した。
楽しそうにくすくすと笑う。

おかしな会話だな。

そんな風に笑う深山は、初めて見た気がした。
ふつふつと、胸の中のやかんが沸騰する。
気持ちの行き場がなくて、苦しくて苦しくて、どうしようもなくなる。
耐えきれなくて、深山に抱きついた。
もっともっともう抱きつぶすぐらい抱きしめたかった。

どうしたんだ?
なんでも言って深山。ワガママ言って。俺に甘えて。
じゃあ、名前を呼んで。
またそれか。
君に呼ばれると、僕の名前が価値のあるものに感じる。
それでいいなら、いくらでも呼ぶよ。

美晴、好き。大好きだよ。美晴、好き、好き。一番好き。大好き。

美晴を抱きしめながら言い続けていたら、どうしようもなく苦しくなった。
感情が高ぶって、涙が出そうになった。
この気持ちは、なんなんだろう。
横井さんや柴村に向ける感情とは違う。

分からない。
けれど、もしかしたら。

愛しい、なんて言葉が似合うのかもしれない。


10/03/04 色ボケ

いなりずしのお弁当を作ってみた。
100円ショップでいなりずしのミニ皮みたいなのがあった。
100円ショップってお弁当作りキットの宝庫だ。
いなりずしって結ぶの難しい、破れてしまった。
美晴の分もあったのに。
できるだけ綺麗なのを美晴のにした。
えびやきゅうりやでんぶで彩り豊かにしてみた。
お花畑のようだ。
素晴らしい。

学校でなんでそんなににやにやしてるんだって柴村に言われた。
好きな人がいるって、幸せだなって答えた。
色ボケ野郎って言われた。
柴村と横井さんが側にいてくれるのも幸せって言った。
絶句してた。

好きな人に囲まれているって、とても幸せ。
でも、美晴が、俺のこと早く好きになってくれるといいな。
誰よりも何よりも、俺のことを好きになってくれるといいな。
幸せなのにもっとと望んでしまう。
俺って欲張りで、図々しい。
人の想いを踏み台にして、それでも自分の幸せを望む。
嫌だなって思う。
でもやっぱり、美晴に好きになってほしいなと思う。
俺って本当に嫌な奴だったんだ。
中学生の頃言われていた陰口は、当たっていたのかもしれない。
いい格好しいの優等生のつまらないいい子ちゃん。

俺は、やっぱりつまらない人間かな。
でも、いいや。
横井さんや柴村、そして美晴にとってつまらなくない人間であればいい。
みんなにいい奴なんて思われなくていい。

放課後、美晴の家に久しぶりにいった。
お弁当はとてもおいしかった、級友がうらやましがっていた、と言われた。
褒められて満足だ。

美晴、ワガママ言って。
じゃあ、好きって言って。
好き。大好き。もっと言って。
じゃあ、君のことを抱きしめてもいいかな。

勢いよく頷いた。
美晴がこんなことを望むのは初めてだったから、嬉しかった。
美晴の前に座り込むと、美晴は恐る恐る俺を抱きしめた。

俺のこと、抱きしめて嬉しい?
嬉しい、というか、苦しい。胸がいっぱいになっている。この感情がなんなのか分からない。それを知りたいと思う。

またなんか難しいこと言ってる。
もっとシンプルに色々考えればいいのに。

美晴、大好き。大好きだからな。
ありがとう。僕もだ。

そう言って、美晴は腕に少しだけ力を込めた。
美晴がもっともっと、俺のことを好きになりますように。


10/03/05 幸せ

最近足に筋肉がついてきた気がする。
むきってするのなんか気分がいい。
何気に深山、じゃなくて美晴もいい体してるんだよな。
俺も腹筋割るまで頑張ろう。

今日は喫茶店に皆来た。
美晴も横井さんも柴村も八代さんもいる。
店長さんもいくみさんもテンホウさんと野川屋もいる。
オールスター総出演。

春休みに皆でどこかへ行こう、とか話をした。
登山に行こうって言ったら、嫌だって柴村に言われた。
へたれめ。

次はケーキを作ろうっていって、店長さんがぜひうまくなったら店に出しましょうって言った。
横井さんは料理がすごい上手だって話をしたら横井さんが照れてた。
横井さん超かわいい。

美晴は勉強が出来るって話をしたら、みんなが教えてくれって言ってた。
学校からしても、かなりランクが上の学校だ。
美晴がかまわないって言ってた。

テンホウさんが若いっていいねって言って、野川屋さんが俺はまだあっち側ですって言って、いくみさんがふざけんなと殴っていた。

なんか、泣きそうになった。
でも柴村に友達やめられるから泣かなかった。
でも、なんかすっごい幸せだなって思った。

中学生の頃からは、考えられないくらい、幸せだ。
あの時、皆が俺のことを嫌いだって知って、走る才能もないって知って、最後の大会にも出れなくて、どん底だった。
もうこのまま人生真っ暗なのかな、とか思ってた。

でも、なんかすごい幸せ。
今後何があっても、何回失敗しても頑張ろうって思える。
いつからそうなったんだろうって思ったら、それは美晴に出会ってからだと分かった。

美晴に出会って、俺を肯定してもらって、走ることが怖いことじゃないって思いだした。
やっぱり、美晴が大好きだ。


10/03/06 登山から料理教室へ

今日は一泊登山旅行は中止。
行こうと思っていたところは先日雪も降ってコンディションが悪いらしい。
始めの方は嫌な思いだけしても仕方ないから、気持ちよく登れる日に行こうと言われた。
残念。
せっかく買った登山靴がなかなか日の目を見ない。
まあ、今日は雨だしちょうどよかった。

予定変更で、今日は横井さんの料理教室になった。
深山、じゃない美晴も片付けたい用事があるってことで、今日は別行動。
ちょっと寂しい。
でも明日は早咲き桜の花見に行く約束をした。
楽しみ。

なので、今日のレシピは花見弁当となった。
ちらしずしとゆり根と白身魚のお団子、菜の花のからし和え、焼筍にかまぼこ、デザートは花見団子だ。
今までで一番の大作。
それほど手間がかからないのに、とてもおいしくて華やかだ。
特に金糸玉子やえび、でんぶ、きぬさや、春爛漫。
やっぱり師匠は俺なんかと色彩感覚が違って、重箱の詰め方も美しい。

柴村と八代さんもやっぱり来ていて、二人は横からちょこちょことつまみ食いしていた。
もういいけど。

明日は美晴と花見に行くって話をしていたら、横井さんがさらっと聞いてきた。
好きな人って、深山さん?
箸を落とした。
心臓が全力疾走した後みたいにバクバクして、貧血起こしたみたいに血の気がひいていった。
いつか言おうと思っていたが、こんな何気なく聞かれるとは思わなかった。
嫌われるだろうか、ひかれるだろうか、こんな天使をふって、あんな鈍感馬鹿野郎が好きなんて失礼すぎる。

俺が固まっていると、横井さんは優しく笑った。
やっぱりそうなんだ。深山さんといるとき、すっごいラブラブオーラ出てるもん。
ラブラブオーラ!?
そう、バカップル。

そんな恐ろしいものが出ていたのか。
ちょっと気をつけよう。

ごめん、俺のこと気持ち悪い?
どうして?
だって、俺………。
自分のものにならない男が誰を好きでも関係ない。だから君が誰を好きでもどうでもいい。

その言葉にびっくりして横井さんを見ると、横井さんは小悪魔的に悪戯っぽく笑った。

友達としては、応援するけどね。

本当に、どこまでこの人は天使なのだろう。
なんでこの地上に舞い降りてきたんだろう。
この地球を守るために使わされたとか言われても俺は信じる。

師匠、一生ついていきます。
師匠って何?
ずっと師匠って心の中で呼んでた。
何それ!?

その声に柴村と八代さんもどうしたのかとやってきた。
横井さんが私いつのまにか弟子をもってたと言って八代さんに訴えている。
柴村がそんな横井さんを目を細めて見ている。

みんなで食べたお花見弁当は、美味しかった。





前のページ   表紙   次のページ